壁紙は柄や機能が多様で、メンテナンス性、耐久性に優れた商品も豊富にあります。
一方、壁紙を貼っている下地の振動や収縮、湿気などにより剥がれや切れ、よれや隙間などが発生することがあります。特に薄手のものや表面が平滑なものは下地の影響を受けやすく、きれいに仕上げても小さな凹凸が光の当たり方で目立つ場合があります。さらに既存の下地を利用した場合には、もともとの下地の状態や、新規との違いによりそれらが目立ちやすくなることがあります。
▶ビニル壁紙
薄めた中性洗剤を布やスポンジに含ませ、固く絞った状態で汚れを拭き取ります。
きれいな水かぬるま湯に浸し、固く絞った布で表面に水や洗剤が残らないように拭き取ります。
最後に、乾いた布で水分の拭き取りを忘れずに行いましょう。
※表面に凸凹のついたクロスには歯ブラシを使用すると汚れが落としやすくなります。
▶紙・紙壁紙
手垢や小さな汚れは柔らかい消しゴムで落ちることもあります。目立たない部分で試してから行ってください。液体系の汚れはすぐに乾いた布かティッシュペーパーなどで吸い取るようにしてください。
※撥水加工の製品もありますが、水拭きはシミの原因になることもあるのでおすすめしません。
▶珪藻土・じゅらく壁紙
擦ると表面の凹凸がはがれる場合があるので、固く絞った布で叩くようにして汚れを落としてください。
▶織物・紙布織物壁紙
部分的な汚れは、食パンの中身のしっとりした部分で丁寧に擦り落とします。
※やわらかい消しゴムで擦ると、光沢を消してしまうこともあるので、取扱いには注意が必要です。
●すきまの補修方法・・・
寒暖差、湿度の差でクロスが伸縮することがあります。
☟『コークボンド』で隙間を埋め目立たなくする方法をお試しください。
『コークボンド』で隙間を埋め目立たなくする方法
対象素材:塗装、ビニールクロス、紙クロス
使うもの:マイクロファイバーウエス / マスキングテープ / コークボンド
①クロスの隙間を確認します
②埃や汚れを拭き取ります
③周囲にマスキングテープを張ります
④コークボンドを差し込みます
⑤余分なコークボンドを拭き取ります
⑥作業完了です
油脂性の汚れ(手垢、油性ペンなど)の落とし方
対象素材:塗装、ビニールクロス、塩ビタイル、磁器タイル
使うもの:マイクロファイバーウエス ×2(またはメラミンスポンジ)/洗剤(中性洗剤または弱アルカリ洗剤)
①汚れを確認します
②水もしくは洗剤で汚れを落とします
③清掃後、洗剤を拭き取るために乾拭きします
④作業完了です
シンナーやベンジンなどの溶剤は、壁紙を傷め、色落させることがありますので使用しないでください。
壁紙の継ぎ目に水が入ると、はがれの原因になります。
表面の柔らかいものは、強く擦り過ぎないように拭き取ってください。
壁紙用洗剤はホームセンター等でお求め頂けますので、そちらの利用をおすすめします。
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